岐阜市の東部に位置する大洞は、市内でも非常に生物多様性が高く、”市指定天然記念物
大洞シデコブシ群落“をはじめ、貴重な動植物種の宝庫と言える地域です。
丘陵地の谷間に分布する、細長い水田の多くは休耕、或いは放棄され湿地状態となっていますが、このような環境にこそ、昔ながらの里山の自然がタイムカプセルの様に残されています。
しかし、これら農地由来の湿地も、これ以上放置すれば、植物相の遷移によりどんどん陸地化し、近い将来にはセイタカアワダチソウなどの外来植物が繁茂する荒地となってしまいます。
里山の自然を守るためには、荒廃してゆく里山に人が集い、再生していくための仕組みをつくることがこれからの課題です。 |