平成29年5月20日(土)、達目洞において、達目洞自然の会による定例の保全活動が行われました。この日は、達目洞自然の会、岐阜大学ESDクオリアなどの方々が保全活動に従事し、岐阜、岐阜北、加納、岐山、大垣北、関、多治見北、恵那、中津、飛騨高山など県内の各地からの高校生が自然観察を行うなど150人以上の人々が達目洞に集まりました。
保全活動の開始にあたり、達目洞自然の会の事務局である加納さんより、第71回愛鳥週間 平成29年度 野生生物保護功労者として、達目洞自然の会が公益財団法人日本鳥類保護連盟会長賞を受賞したことが報告されました。
加納さんは、達目洞自然の会を代表して、賞状を受け取りましたが、みんなが表彰されたものだと思っていますとのこと。おめでとうございます!
集合写真を撮った後、達目洞の自然観察を行いました。
先月の活動日には開花していなかったヒメコウホネですが、移植したものも含めて、元気に咲いていました。
今回の受賞につながった達目洞自然の会の功績の一つに湿地の回復があります。左側に見える広い湿地、10年以上前はセイタカアワダチソウが繁茂する荒地だったんです。セイタカアワダチソウを根元から抜き取って除去し、さらに大きな石も掘り出して除去するなど地道な努力が功を奏して、生物多様性が豊かな湿地になりました。
来月、田植えが行われる田んぼのそばを歩いたところ、様々な動植物に遭遇しました。
ノアザミ、リスク回避のためのヒメコウホネ、草刈り機による事故にあったニホンマムシ!カキツバタなどです。
ちなみにこちらはキショブ、きれいな花ですが園芸種であり、達目洞にとっては外来種です。
達目洞自然の会の会員の方が、達目洞の近くにいたというジャコウアゲハの幼虫を見せてくれました。
一通り、自然観察をした後、保全活動開始です!
こちらでは、アメリカフウロやコメツブツメクサなどの外来植物を除去しました。この写真を撮った後、作業している人のズボンに大きなムカデが張り付いていることが判明して、ちょっとしたパニックになりました。危うく大惨事になるところでした。
ちなみにこれがアメリカフウロです。
こちらでは、逆川の流れを阻害する水生植物を間引きました。
こちらでは、来月の田植えに備えて、堆肥をまきました。
こちらでは、蔓を伐採しました。伐採した蔓は、来月、有効利用します。
こちらでは、来月、植える苗の準備をしました。これらの箱から苗がたくさん育ち、秋には稲穂を実らせます。
これらの作業を並行して進め、昼頃、保全活動は終了となりました。
皆様、お疲れさまでした!
来月は、いよいよ田植えが始まります!
自然環境課