第12回岐阜市まるごと環境フェアのイベントとして
11月16日(土)にハートフルスクエアーGにて
「学生環境会議2013」が開催されました。
今年で7回目となる学生環境会議は、
日頃から自然環境に興味をもつ高校生・大学生に加え、
特定非営利活動法人 地域再生機構の理事であり、
木質バイオマスのエネルギーや、
地域での仕組みづくりに携わる活動をされている
森大顕さんをアドバイザーとしてお招きしました。
<アドバイザーの森大顕さんの自己紹介>
初対面どおしの参加者の緊張をほぐすため、
まずは、簡単なゲームでスタート。
<司会者(学生)の絶妙な話術で、ゲームの前からほっこり>
<人間知恵の輪で、緊張も完全氷解!難しい!>
緊張が解けて、もうこれで気兼ねなく言いたいことが言えます。
今回の目標は
「身のまわりの自然の文化的価値を生かす案を考える」。
「自然の文化的価値」について、ワールドカフェ方式で話し合い、
最終的に「自然の文化的価値」を生かし、
環境保全や地域活性化における課題解決するような
自然体験プログラム案を作りあげました。
<進行説明。話し合いを4回に区切って、徐々に目標に迫ります>
<1回目>
参加者自身の身の回りの環境や体験をもとに
その地域にある恵み(自然資源)や課題を挙げます。
<2回目>
話し合いのメンバーを入れ替えて、
1回目の内容を全体で共有し、深めます。
<徐々に熱を帯びてくる議論>
<3回目>
1回目のメンバーが再び集まり、
全体の意見を踏まえて、考えをまとめます。
<このころにはB紙(模造紙)もビッシリ!内容も濃いです>
<4回目>
「こんな企画があったら参加したい!」、
「こんなことをすれば、自然を生かせる!」、
「参加者にこれ(自然の恵み・価値)を知ってもらいたい!」などなど、
自然体験プログラム案を考えました。
自然体験プログラム案ができたところで、
各グループの発表です。
<高校生も大活躍>
それぞれの自然体験プログラムに共通していたことは、
「地域の良さを感じることで、豊かさを実感するプログラム」であり、
意外と知らない地域の良さを知ることで、
地域の豊かさを深く感じることが可能となる。
その地域の良さを多くの人に知ってもらうために、
楽しく学べるプログラムが必要で、楽しみの一つとして
「地域の風土、地勢、文化にあった自然の恵み(食べ物)をいただく」
という要素が多くのグループで組み込まれておりました。
年齢層もこれからの地域づくりの担い手となる
若者や親子が対象とされており、参加者のそれぞれが
未来のあるべき姿を意識しながら、議論を深めていたようです。
<プログラム案の一部>
最後にアドバイザーの森大顕さんより、
「自然の文化的価値」や「自然体験プログラム案」について、
総括をいただきました。
<アドバイザーの森さんによる総括>
自然の文化的な恩恵というと、レクリエーションレベルのものから、
地域の一大儀式になるような祭りまで様々ですが、
祭りのような地域のアイデンティティに深く関わる文化に
触れることの尊さについて、実際に
「山村に引っ越したてきた方が、
地域の祭りに参加させていただけることになるまでの過程と
祭りにかかわる人たちの想い」
という実例を挙げて紹介していただきました。
参加した学生たちも、深く文化に触れる尊さについて、
深く感じるところがあったようです。
最後に、学生環境会議での机上で話し合った成果を、
具体的な形でとらえるための現場研修の案内がされ、
会議は締めくくられました。
会議終了後も、学生たちはそれぞれ交流を深めていました。
日頃から自然環境に興味を持つ学生たちの出会いの場として、
この学生環境会議2013は貴重な場であったと思います。
会議を企画したESDクオリア、未来塾2050の皆様、
参加者の皆様、お疲れ様でした。
また、協力していただきました
環境市民ネットワークぎふの皆様、ありがとうございました。
自然環境課 坂井