先日、岐阜市内の市街地で行われた植物調査に同行させていただきました。
晴天に見舞われ調査には少し暑いくらいでしたが、草木がどんどん茂り始め、あちこちで沢山の花を見つけることができます。
特に黄色の花を多く見かけます。
<様々な黄色の草花>
なかでも一際目立つこの橙黄色の花をつけたこの植物、河川沿いを黄色く染めています。
<オオキンケイギクの群生>
5月〜7月頃にかけて市内でよく見かけるこの花は、オオキンケイギクという種です。
北米原産のオオキンケイギクは、強健で冬季のグランドカバー効果が高く、花枯れ姿が汚くないという理由で、緑化のため道路の法面などに利用されたり、ポット苗としても生産・流通されたりしていました。
しかし、あまりの強靭さのために一度定着すると、在来の野草を駆逐し、辺りの景観を一変させてしまうため、平成18年に環境省により「特定外来生物」に指定され、栽培、運搬、販売、野外に放つことなどが禁止されています。
オオキンケイギクが庭などに生えているのを見かけたら、飛散しないように注意し、駆除するようにしましょう。
また、処理する際には、根から引き抜いたものを2〜3日天日にさらして枯死させる等した後で、可燃物として処分してください。
一度崩れてしまった自然のバランスが元に戻るには長い時間が必要です。人が持ち込んだ「美しい花」は、責任を持って人の手で処理し、地域の自然環境を守っていきましょう。
自然環境課 坂井(英)