平成25年2月16日(土)に、岐阜市北部コミュニティーセンターにて
平成24年度岐阜市こどもエコクラブ交流会を開催しました。
ネイチャーゲームで緊張をほぐした後、
各エコクラブの1年間の活動について壁新聞やスライドで発表しました。
魚の解剖や野菜作りについての発表では、
「強烈な臭いがあり、思わず吐きそうになった。
おかげで杉田玄白の気持ちが分かった」
「自分達で苦労して育てた野菜はとてもおいしかった」
など、体験したからこそ言える感想をたくさん聞くことができました。
<杉田玄白のようなビッグな学者になるのかな?>
<野菜への愛情がおいしさの秘密かな?>
また、今回の交流会では岐阜市自然環境課で行っている業務の1つ、
環境基礎調査(カメ調査編)について発表しました。
調査の結果、市内には準絶滅危惧種に指定された
希少種であるニホンイシガメと外来種であるミシシッピアカミミガメを
含む4種類のカメが確認されました。
岐阜市にはニホンイシガメが生息できる環境が残っているものの、
外来種によって生息環境が脅かされつつあるようです。
自然環境課では両生類・植物など10項目について調査を進めて、
より良い自然づくりをすすめていきます。
<保全活動は、自然を知るところから始まります>
活動発表の後は、一旦休憩。
いただいたジュースを飲みながら、
それぞれのエコクラブの活動をまとめた壁新聞の見学です。
<緊張は解けたかな?笑顔でチーズ>
<ふむ、なるほどー。他クラブの活動を壁新聞でチェック!>
交流会の後半では名古屋大学
環境学研究科 准教授 依田先生にバイオロギングについての
面白講義を行っていただきました。
バイオロギングとは生物に小型のカメラやGPSを取り付けて
行動を追跡する(「生物(bio)」が「記録する(logging)」)科学です。
講義で特に印象的だったのは、鵜の頭部に取り付けられた
小型カメラが撮影した餌取りの映像でした。
皆さん、鵜はどれくらい潜ると思いますか?
映像を見ると、グングングングン潜っていき、なんと海底まで到達!
50mも潜って海底にすむ魚を捕まえていました。
私の想像をはるかに超える深さです!
「よく動物を観察することが生態解明の第一歩」という言葉で
講義は締めくくられ、こどもエコクラブ交流会は終了いたしました。
人間も動物の一部ということで、家でお父さんやお母さんを
良く観察すると、知られざる面白い関係性が
見えてくるかもしれませんね(笑)
国際ソロプチミスト岐阜−長良の皆様、
エコクラブ応援団、エコクラブのサポーターとして
日々活動してくださる保護者・教員の皆様、
いつも本当にありがとうございます!
自然環境課 木村