令和7年5月28日(水)、ながら川ふれあいの森にて、NPO法人ふれあいの森自然学校の皆さんにより、ふれあいの森散策会が開催されました。
先月は降雨により中止となってしまったので、約2ヶ月ぶりの開催となりました。
今回は「緑の色を楽しもう!」というお題のもと、様々な木々の緑について説明がありました。
今の時期は木々が青々としていますが、よく見てみると、木によって緑の濃さが異なります。
この場所でも濃い緑の葉の木、鮮やかな緑の葉の木がありました。
濃い緑の葉は常緑樹、鮮やかな緑の葉は落葉樹とのことです。
こちらは常緑樹のアラカシの葉、厚くて頑丈な葉です。
こちらは落葉樹のヤマボウシの葉、緑が鮮やかで、柔らかいです。
ヤマボウシは4月から11月の期間、葉をつけているとのことでした。
少し移動して、山際まで来ました。ここで説明があったのがオヤブジラミです。
オヤブジラミは茎、葉、実など全体が衣服などにくっついて、拡散します。
次に説明があったのはヤエムグラです。
ヤエムグラは葉が6枚から9枚ぐらいついていて、一番パターンが多い8枚から
ヤエムグラと呼ばれています。
同じアカネ科の植物には、葉が4枚のヨツバムグラという種類もあるそうです。
ここから、また少し移動しました。
続いて、常緑樹のタイサンボクについて説明がありました。
常緑樹は常に葉があるように見えますが、大体、この時期の5月頃、
葉が入れ替わるそうです。
秋でもないのに葉が黄色くなるのは、このためとのことでした。
広場まで移動しました。ここから趣向を変えて、「ポイントゲットだぜ!」というゲームの時間となりました。
これは、白い花を見つけたら2点、地面を歩いている虫を見つけたら5点というように、
様々な課題を見つけて、高得点を目指すというものです。
子どもが参加すると夢中になって探しますよとのことでしたが、大人も夢中になって探していました。
一生懸命探しましたが、全部クリアという訳にはいきませんでした。ちょっと悔しいです。
見つからなかったものについて、答え合わせもありました。
これまで主に植物についての説明でしたが、動物についても説明がありました。
これはヤママユガの幼虫です。天蚕といって生糸のために利用されていました。
ちょっと分かりにくいですが、滝の横にモリアオガエルの卵泡がありました。
泡の中に卵があって、孵化したオタマジャクシは水面へ落下します。
こちらは湿地で生育する、ミズタビラコです。さそり型花序といって、複数の花が連なります。
同じく湿地で生育するチャルメルソウです。花の形がチャルメラに似ています。
独特の臭いを出し、受粉のため特定のハエが訪れるようになっているそうです。
少し移動して、散策会は終了となりました。
皆さん、お疲れ様でした。そして、ふれあいの森自然学校の皆さん、ありがとうございました。
次回のふれあいの森の散策会は、10月22日(水)に開催予定です。
「秋麗に秋高し」ということで、秋にまつわるお題となります。
毎回、新たな発見があるので、参加してみてはいかがでしょうか。
岐阜市環境保全課