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大洞の里山散策 【前編】


2008-08-29

大洞で里山の保全・再生活動に尽力する野々目徳弘さんから「色々咲いてるよ」とお知らせをいただいたので、昨日大洞の里山散策に行ってきました。
まずは野々目さんが丹精込めて面倒を見ているキキョウ、サギソウから。

キキョウ2@大洞
<キキョウ>

サギソウ2@大洞
<サギソウ>
キキョウやサギソウは、開発や里山の荒廃により生育環境が激減した上、その姿形の美しさから業者やマニアの採取対象となり、今やレッドデータブックに記載される絶滅危惧種となってしまいました。野々目さんは、もともと大洞に自生していた絶滅寸前の貴重な植物を自宅で増殖させ、再び野生に帰す活動を続けています。地元の方の地道な取り組みが大洞の自然を守っています。

アギナシ2@大洞
<アギナシ>
放棄水田の周辺部に矢じりのような形の葉っぱと白い花を見つけました。おせち料理でお馴染みのクワイにそっくりの葉っぱですが、アギナシといいます。

ミズギボウシ2@大洞
<ミズギボウシ>
大洞のミズゴケ湿地を代表する植物のひとつですね。薄紫色の花が可憐です。ギボウシの仲間は園芸種も含め、多種あると思いますが、葉っぱの幅が細い(15mm程度)ことで概ね見分けられそうです。

サワギキョウ2@大洞
<サワギキョウ>
これもミズギボウシと並びミズゴケ湿地を代表する植物です。美しく大柄な花は存在感があり、なかなかの見応えです。花はこれからが盛りでしょう。これからどんどん草丈を伸ばし、2mを越える程になると茎がだらしがなく倒れてしまうことが多く、そうなると何とも写真栄えしません。「せっかく美人なんだから・・・」と思わずにはいられない植物です。

自然環境課 吉村


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