夏空の下、大洞の里山を散策してきました。
まず、目に飛び込んできたのは可憐に咲く純白の蓮の花です。
草いきれで息が詰まる様な泥田の中から涼しげに咲く蓮の花は、まさに極楽浄土のイメージですね。
かつてはあちこちで見られた蓮田もすっかり見かけなくなってしまいました。こんな風景もこれからは地域の財産として評価されはじめると思います。
ヒメアカネ
湿地化した放棄水田の周りにはヒメアカネの姿がちらほら。まだ未成熟なので黄色をしていますが、これから成熟すると真っ赤になります。体長35mmくらいの小さなアカトンボの仲間です。
ヌマトラノオ=“沼地に生える虎の尾”
湿地化した放棄水田ではヌマトラノオが咲き始めました。オカトラノオとよく似ていますが、花序が真っ直ぐに立つことで見分けることができます。
ミソハギ
旧暦のお盆(7月15日)の頃に咲き、仏前に供えられることから盆花とも呼ばれるそうです。旧暦のお盆はとうに過ぎていますが、大洞のミソハギの花はこれからが盛りのようです。
スズサイコ
スズサイコの花は早朝か夕方、陽差しのない時間帯に咲き、太陽が昇ると花を閉じてしまいます。写真はつぼみの状態です。鈴のようなつぼみで、全体が柴胡(サイコ 漢方薬)に似ているので、スズサイコと呼ばれています。
自然環境課 吉村