平成29年11月2日(木)、これまで26回にもわたってアユの産卵観察会を開催してきたフォトエコロジストの新村安雄さんの指導のもと、アユの産卵床造成が行われました。
長良川に生息するアユは、ほとんどが岐阜市内で産卵しますが、アユが産卵しやすい環境を人力の手作業、「小さな自然再生」方式により整備して、より観察しやすくするための産卵床造成です。
当日は、岐阜大学の研究者、学生、岐阜市の職員が参加して造成作業を行いました。
造成作業の開始にあたり、新村さんから説明がありました。
このあたりで、産卵床を造成します。けっこう浅い場所です。
作業開始です。ジョレンという道具を使って、大きな石を寄せていきます。
だんだん流れの筋が出てきたのが分かるでしょうか。
流れの筋がはっきりしてきました。
全体的には、こんな感じです。流れの筋がはっきりとしています。
すぐ近くだとこんな感じです。左側(流れの筋の外側)に大きな石がごろごろしていて、右側(流れの筋の内側)に砂利や砂が集まっています。アユが産卵するのは、流れがあって、かつ、細かい砂利が多くある場所なのです。
ちなみに水中は、こんな感じです。これは流れの筋の内側、まさにアユが産卵するような場所です。細かい砂や砂利が時々、流れていきます。
これは流れの筋の外側、アユがあまり産卵しない場所です。大きな石がごろごろしていて、底質に動きはありません。
これで産卵床造成は完了です。明後日11月4日(土)の午後4時頃より、水中カメラを使った「第27回アユの産卵観察会」が開催されます。
興味がある方は、ぜひ見に来てください!
岐阜市自然環境課