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アユの産卵床造成


2016-11-15

平成28年11月2日(水)、長良川の長良橋下流において、アユの研究者である新村安雄さんの指導の下、人力による(「小さな自然再生」方式)アユの産卵床造成作業が行われました。

これは、アユの産卵場所となる瀬に少し手を加えることにより、より多くのアユが産卵できるようにするためのものです。

新村さんによる説明

最初に、新村さんから作業の目的、方法などについて説明がありました。
当日、集まったのは有志のボランティアの方々、岐阜大学の学生、市の職員などです。

川の中の移動

作業をするために川の中に入っていきます。ゆるやかに見えても実はけっこう流れは急なので、慎重に渡ります。

産卵場所

このような瀬一帯がアユの産卵場所です。ただし瀬ならどのような場所でも産卵するという訳ではないのです。

産卵床造成作業1

さっそく作業開始です。ジョレンという道具を使い、大きな石を寄せていきます。

産卵床造成作業2

作業を続けていくうちに瀬の中に筋が出始めました。この筋の河床は、大きな石でなく細かい砂利が多くを占めています。

産卵床造成作業3

実はアユが産卵する場所の河床は、大きな石でなく細かい砂利で構成され、踏むと少し沈んでしまうような柔らかい状態なのです。

完成した産卵床

産卵床が完成しました。瀬の中に筋ができているのがはっきりと分かります。新村さんによると、このようにアユの産卵に適した場所を造成するとアユの方から場所を見つけて集まってくるそうです。アユが産卵したかどうかは、またお知らせいたします。

岐阜市自然環境課


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