令和7年9月25日(木)、畜産センター公園にて、NPO法人ふれあいの森自然学校の皆さんにより、椿洞ワクドキ自然散策会が開催されました。
雨が心配される天候でしたが、12人の方々が参加されました。

本日は、「ドングリって何?!」というお題のもと、ドングリの実がなる木を中心に、解説がありました。

最初に解説があったのはツブラジイです。

ツブラジイというと5月頃、一斉に開花することにより、金華山が黄金色に染まることで有名ですね。
ツブラジイにはドングリの実がなりますが、日本で一番小さいドングリの実だそうです。
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ここでちょっとしたクイズが出されました。
日本にはドングリの実がなる樹木は何種類あるでしょうか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・答えは22種類だそうです。
畜産センター公園周辺では、ドングリの実がなる木は9種類見られるそうです。
ちなみに各務原市の学びの森では、21種類見られるそうです。
残りの1種類は、オキナワウラジロガシで、本州には生育していないようです。
続いて解説があったのは、マルバルコウソウです。
ヒルガオ科の外来種で、北アメリカ原産です。

こちらはキツネノマゴです。
花穂がキツネの尾に似ていて、とても小さなことから名前が付いたという説があるそうです。

こちらはヒガンバナの蕾と花です。別名ハミズハナミズです。
葉がある時は花がなく、花がある時は葉がないというのが名前の由来だそうです。
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こちらはミョウガです。食用となり、みょうがぼちなどで有名です。
ちなみにこのミョウガが食べ頃を過ぎているとのことでした。

こちらはイチョウです。ギンナンの実がなっていました。
独特の臭いがあるので要注意です。
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少し移動して、次のドングリの実がなる木について解説がありました。
ヤマグリです。栗の実もドングリの実の一種です。

こちらもドングリの実がなるアベマキです。
ここではドングリの実ではなく、葉に注目しました。

アベマキの葉に、クヌギハマルタマフシという虫こぶができていました。
クヌギハマルタマフシは、クヌギハマルタマバチというハチが産卵することによりできるそうです。

こちらはアカメガシワですが、葉がハキリバチによって何か所も切り取られていました。
ちょうど、この日、朝日新聞の天声人語で、ハキリバチについて紹介されていました。
かのファーブルも注目した昆虫で、切り取った葉は巣の材料となります。
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続いて、再びツブラジイの木を見ることができました。
日本一小さなドングリの実も落ちていました。

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ここからまた移動しました。

次に解説があったのがホツツジです。
ツツジの仲間の中で、唯一、秋に花が咲きます。
花も葉も蜜も有毒なので、養蜂家はこの花がある山では養蜂をしないそうです。

こちらはアベマキのドングリの実です。ツブラジイよりだいぶ大きいです。


続いて解説があったのはミズヒキです。
お祝いに使われる水引と同じ名前ですが、花が裏表で紅白となっていることから名付けられたそうです。


こちらはヌスビトハギです。かの牧野富太郎博士が命名した在来種です。
果実が盗人の足跡に似ているから名付けたそうです。
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こちらが外来種のアレチヌスビトハギです。
在来種のヌスビトハギより種子が多くできることが大きな違いです。
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ドングリの実がなる木がいくつか植えられている場所に来ました。
こちらはスダジイです。スダジイのドングリの実は食べることができます。

こちらはクヌギの木とそのドングリの実です。
クヌギのドングリの実は、比較的大きいです。

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こちらはシリブカガシの木とそのドングリの実です。
シリブカガシは秋に花を咲かせます。

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こちらはマテバシイです。
マテバシイのドングリの実も食べることができます。

畜産センターのビジターハウスに、様々なドングリの実の標本があったので、それも使って解説がありました。

今回の散策はこれで終了です。
皆さん、お疲れ様でした。そして、ふれあいの森自然学校の皆さん、ありがとうございました。

次回の椿洞ワクドキ自然散策会は、令和7年10月23日(木)午前10時より、「食べれる?食べれない?」というお題で開催されます。
前日の10月22日(水)も、午前10時より三田洞のながら川ふれあいの森ににて散策会が開催されます。
毎回、新たな発見があるので、皆様、参加してみてはいかがでしょうか。
岐阜市環境保全課










