平成24年11月23日(水・祝)に岐阜市自然・環境保全学習センターにて小・中学生を対象とした金華山学習会を開催しました。約20名の方が参加され、金華山でボランティア活動を行っている金華山サポータズの方々の解説を聞きながら登山を行い、金華山の植物や歴史について学びました。
学習会の開始前に、早速ツブラジイの実の試食でお出迎えです。「えっ、食べれるの?」と疑心暗鬼の目でツブラジイの実を見つめながらも、勇気ある数人が挑戦です!
食べてみるとクリのような味がしておいしい!でも、クリと違って実が小さいので、努力の割にはたくさん食べれません。実はこのツブラジイ、金色の華が咲き、金華山の語源となったといわれています。
さて、ツブラジイの実の試食が終わったら、いよいよ学習会の開始です。講師の方々から、登山時の注意と植物を観察する際のポイントを聞いて、登山スタートです。
<金華山の樹木についての説明(写真はツブラジイ)>
解説を聞きながらのゆっくり歩く登山では、講師から教わる豆知識はもちろん、普段は素通りして気付かないような面白スポットをいっぱい発見できました。
<食べられると解説された木の実を渡されて、警戒する参加者(笑)>
<イノシシのお風呂場(ぬた場)を岐阜公園で発見>
<チクワのような倒木。木の向こうに何がみえるかな?>
<顔より大きな葉っぱを発見!イケメンなのに、顔が隠れて…残念>
<金華山ナンバーワンの巨木を体験>
<さすが、鵜飼の本場。鵜にソックリな木>
<講師も唸る質問攻め>
ペコペコにお腹を空かせながらも、約2時間かけて全員無事に山頂に到着です。見事な紅葉が参加者を迎えてくれました。
でも、本音は「早く弁当食べさせてくれー」だったかもしれません(笑)頑張った後に外で食べるお弁当の味は最高でした。
七曲り登山道から下山した後は、自然・環境保全センターにてどんぐりコマ回し大会&のこぎり体験&クラフト体験です。
どんぐりコマ回しは見かけによらず奥が深く、形の良いどんぐり選び、芯を打つ位置決め、芯打ち、コマ回しと多彩な技術が要求されます。大人の真剣にコマ回しに打ち込み、かろうじて子どもの記録に打ち勝つことができました。
のこぎり体験では、木の切断に挑戦。「日本ののこぎりは引くときに切れる」、「のこぎりは大きく動かして使おう」などと、コツを伝授されても、慣れないことは簡単にはうまくいきません。
のこぎりも真っ直ぐ動かせず、途中で刃が曲がってしまいます。「心の乱れが刃に伝わっておる」と指摘をうけて、精神統一。最後はコツもつかんで見事に切断できました。
その後、切断した木の幹を台座として、巨大松ぼっくりや本物の綿、木の枝、ビーズを使ってクラフト作りに挑戦。
見事な作品ができあがりました。
作品が無事完成したところで、学習会の締めとして、金華山でみてきたものを参加者に確認しながら、命の繋がりについて学習しました。
ピラミッドの頂点の大型動物の命は、とても多くのものや生物に支えられています。人間もピラミッドの頂点に君臨する動物の1種です。普段は何気なく暮らしているけど、私たちの暮らしも、多くのものや、命にささえられているということを学習して、金華山学習会は終了しました。
参加者の皆様、登山に座学にと盛りだくさんの1日でしたが、お疲れ様でした。事前準備から当日の解説までご協力いただいた、金華山サポーターズの皆様、どうもありがとうございました。
自然環境課 井戸