【ツマグロヒョウモンチョウを見つけました】
(タテハチョウ科-ツマグロヒョウモンチョウ属)
日暮れ頃、岐阜ファミリーパーク内のスイバに、一匹の蝶がとまっているのを見つけました。 翅(はね)を閉じてまったりしています。至近距離で撮影しても逃げる様子はなく、日中に比べると動きが鈍くなっている様子です。 翅の裏側の様子から、ツマグロヒョウモンチョウの可能性が高いと思われます。 ヒョウモンチョウは、動物のヒョウのような紋があるため、ヒョウモンチョウと呼ばれています。ツマグロヒョウモンチョウは、翅の縁が黒くなっていることから、他のヒョウモンチョウと見分けることができます。 この蝶はオスとメス、どちらでしょうか。ツマグロヒョウモンチョウのメスは、翅表面の先端が青みを帯びた黒地になっており、白い模様があります。よって雌雄を見分ける際は、翅の表面を見れば一目瞭然です。今回は残念ながら翅を広げてくれず、雌雄を断定することは難しそうです。 ところで、昆虫は足が6本ですが、ツマグロヒョウモンチョウの足は一見すると4本に見えます。本当に脚は4本しかないのでしょうか?実は、タテハチョウ科の蝶は、前脚が退化していて目立たないのです。目立たないのですが、ちゃんと6本あるのです。写真のツマグロヒョウモンチョウも脚が4本に見えますね。 ツマグロヒョウモンチョウは温かい地域を好み、日本では関東より南の地域で確認されることが多い蝶ですが、平均気温の上昇に伴い、近年は東北地域でも確認されるメジャーな蝶になりつつあります。 |
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岐阜市少年自然の家 長谷