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カスミサンショウウオ保護・保全の現場 その1


2012-02-16

岐阜市では生息又は生育数が著しく少なく、
又は著しく減少しつつある種である
ヒメコウホネ・カスミサンショウウオ・ホトケドジョウを
貴重野生生物種として定め、保護・保全をしています。


<ヒメコウホネ>

カスミサンショウウオ

<カスミサンショウウオ>

ホトケドジョウ
<ホトケドジョウ>

ただ、その保護・保全を行政だけでは対応できず、
多くの専門家や専門機関、教育機関の力をお借りしてはじめて成り立っています。

今回は、いよいよ産卵時期となるカスミサンショウウオの
保護・保全の現場について、3回に分けて紹介したいと思います。

カスミサンショウウオは現在岐阜市では
1箇所しか生息が確認されておらず、
その繁殖場所である水場も駐車場の側溝で、
一歩間違えれば絶滅してしまうような状況です。

そんな危機的な状況からカスミサンショウウオを救うため、
主に岐阜高校自然科学部生物班をはじめ、アクア・トトぎふ
岐阜大学応用生物科学部の楠田先生に力を貸していただき、
次のような保全措置を取っています。

1、産卵場所の確保
2、産卵個体、卵のうの捕獲
3、幼生の孵化・飼育
4、放流または飼育実験
5、モニタリング

その甲斐もあり、
活動当初の平成19年には6個だった卵のうが
平成23年には37個に増え、
着実な成果を上げています。
次回は卵の繁殖場所の確保、卵のうの保護の
具体的な様子をお伝えしたいと思います。

自然環境課 井戸


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