1月18日(水)に岐阜ファミリーパークにて岐阜市立三輪中学校1年生の皆さんが里山学習を行いました。
7年目を迎える三輪中学校の里山学習は、人の手が入らなくなって荒れてしまった里山で間伐を行い、森を整備することで身近な自然について考えてもらうことを目的に行われています。
ファミリーパークでもカシノナガキクイムシのよるナラ枯れの被害が見られます。
生徒たちは、燃料やシイタケのほだ木として利用されていたナラの木が使われなくなり、その結果として高齢化したナラの木に一斉に被害が出ているという現状について講師から説明を受け、実際に枯れた木の幹にムシが入った跡を観察しました。
のこぎりの扱い方や木の切り方のレクチャーを受けた後、さっそく間伐作業に入ります。生徒は作業が進むにつれのこぎりの扱いにも慣れていき、中には腕より太い木に挑戦する子もいました。
切り出した木は薪にするため手作業で搬出していきます。
一時間半の作業で軽トラック一杯の木材が集まりました。この木材は1年かけて乾燥させ、学校の図書館のストーブの薪や野外炊事の燃料などに利用されます。
寒空の下行われた里山学習でしたが、間伐体験が終わるころには身体もぽっかぽかに温まり、森もすっかり明るくなりました。
人が絶えず手を入れ、自然を利用することが里山保全につながっていくことを実感できたのではないでしょうか。
作業後の野外炊事では、先輩が昨年間伐した薪を使って昼ごはんを作りました。今年切り出した木材は、来年の1年生が薪として利用します。先輩から後輩へと代々引き継がれる三輪中学校の伝統です。
自然環境課