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ヒメコウホネ調査団が来岐!


2010-09-24

達目洞に自生する絶滅危惧種ヒメコウホネの遺伝子を調査するため、大阪市立自然史博物館学芸員の志賀隆さん、京都大学大学院農学研究科の井鷺裕司教授、京都大学大学院生の横川昌史さんの一行が、はるばる達目洞にやって来ました!!

調査員のみなさん

この調査は、国内に生育するすべてのヒメコウホネの株の遺伝子を分析し、その遺伝的特徴や多様性、遺伝子ごとの分布を把握し、今後の保護・保全の基礎資料とすることが目的だそうです。

ヒメコウホネ

志賀さんは学生時代よりコウホネ属の研究に取り組まれ、8年前にも達目洞を訪れています。8年前との違いを尋ねると、「ヒメコウホネの群落面積が減少し、少し元気がない気がする」とのこと。
 そこで、ヒメコウホネ群落の保全・復元方法についてご教示いただきました。また、コウホネ属に関する様々な豆知識も教えていただきましたので、次回の観察会で「達目洞自然の会」の加納さんから披露していただきましょう。

ヒメコウホネの説明

ちなみに、岐阜市自然環境課ではヒメコウホネの生育地は「達目洞以外では、三重県内に1箇所のみ」と認識していましたが、志賀さんによると三重県・愛知県内にも複数の生育地があるとのことで、達目洞での調査の後は愛知県の生育地に向かわれました。
 いずれにしてもヒメコウホネは、愛知県、岐阜県、三重県にしか分布しない貴重な植物です。今回の調査で、生育実態や分布状況が遺伝子レベルで明らかになることにより、ひょっとすると達目洞のヒメコウホネに新たな貴重性が見出されるかもしれません。調査の結果が楽しみです!

自然環境課 横山


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