アクア・トトぎふでは、小中学生が取り組んだ自然環境や生き物に関わる学習の成果を「第2回アクア・トトこどもいきもの学会」として特別展示しています。
今回の開催は昨年に引き続き2回目の開催となり、岐阜市からは岐阜小学校5年生、鷺山小学校5年生、網代小学校4年生の皆さんの作品が出展されていました。
作品の多くは地域の里山や川をテーマにしており、子どもたちが自分たちで調べたこと、地域の川で行った生き物調査や水質調査の結果、感想などを手作りの絵やグラフなどを使ってわかりやすく説明してくれています。
網代小学校4年生の作品は、地域の里山に生息する動物について調べたことをまとめており、書かれているコメントからは子どもたちの地域の自然への思いが伝わってきます。
このほか、岐阜県立大垣東高等学校理数科、関市立下有知中学校2年生、郡上市立大中小学校4年生の皆さんの作品も展示されています。
こどもいきもの学会は1階多目的ホール前にて1月末頃まで開催されています。
岐阜市立鷺山小学校5年生の作品
岐阜市立網代小学校4年生の作品
また、4階のカスミサンショウウオの展示コーナーでは、岐阜市産のカスミサンショウウオが昨年12月に産んだ卵が展示されていました。野外での産卵は例年3月頃ですが、居心地の良い水槽のせいか、野外よりも早めに産卵したようです。
カスミサンショウウオは環境省レッドリストで絶滅危惧2類、岐阜県レッドデータブックでは絶滅危惧1類に指定されている貴重な動物で、岐阜市では条例で貴重野生動植物種に指定し、無許可での捕獲を禁止しています。
岐阜市にある生息地の環境が悪化していることから、平成19年に幼生のサンショウウオを保護し、アクア・トトぎふに飼育をお願いしていました。その幼生が親になり、はじめて卵を産みました。ひと月ほどすると卵から幼生が生まれてくるそうです。
卵から生まれたカスミサンショウウオが、いつか野外でも繁殖できるようになることを願っています。
カスミサンショウウオの成体
卵を観察しやすいように水槽が取り付けてあります。
親?も心配そう?に見守っていました。
(水槽左下にいます。わかりますか?)
カスミサンショウウオの卵のう
自然環境課 山内