岐阜市では令和元年度から令和3年度の3年間かけて、「岐阜市の自然情報調査」を行っています。
「岐阜市の自然情報調査」は、鳥類、爬虫類、両生類、魚類、昆虫、貝類、植物、哺乳類を調査しており、今回は「魚類調査」でとれた貴重な生き物を紹介します。
まずは、調査地点の川や水路に入って、水生生物を捕まえました。
バケツに沢山の生き物が取れました。
この場所では、フナ、タモロコ、ミナミメダカ、モクズガニ、ヌマエビなど沢山の魚等が捕れました。取れた生き物は、種を判別したら元の場所に返します。
タモロコ
モクズガニ
「魚類調査」ですが、魚より「マツカサガイ」が山のように捕れた場所もありました。こんなに沢山ありますが、「岐阜市の注目すべき生き物たち 岐阜市版レッドリスト・ブルーリスト2015」に載っている、絶滅危惧Ⅱ類の貴重な生き物です。
マツカサガイは、小川や用水路の礫や砂泥底に生育していますが、用水路の整備等で泥上げをしてしまうと、泥と一緒に水中から出されて死んでしまうことがあります。マツカサガイは、タナゴ類が卵を産卵する二枚貝の一つなので、マツカサガイがいなくなると、他の魚もいなくなってしまう可能性があります。
このように、他の生き物にとっても必要な貝が用水路等にいることを知ってもらい、大切にしていきたいと思います。
岐阜市には、貴重種をはじめ、様々な種類の魚等が生息していることが分かりました。
魚類調査班の皆様、ご協力ありがとうございました。
岐阜市環境保全課