長良川右岸・鵜飼大橋の上流(雄総)の竹林公園を拠点に、自然環境保全や循環型社会啓発、体験型環境学習の実践に取り組んでいる「ボランティア 風と土の会」の竹林体験学習に潜入しました。
<竹林公園>
竹林に一歩足を踏み入れると、そこは暫し浮世を忘れさせてくれそうな雅な世界!
「本当にここが岐阜市か?!」って感じです。
<地元の中学1年生が竹林体験>
この日は東長中学校1年生の約40名が竹林公園を訪れ、風と土の会の方々の指導のもと、間伐整備からとりかかりました。
<枝払い>
間伐した竹は林外へ引き出し、枝を払います。
竹林の整備はこの「枝払い」が大変なんですね。
<活動の成果>
竹が密生し、真っ暗だった竹藪が作業の進行とともに、みるみる明るく気持ちの良い空間へと変化していきました。とかく成果とか進歩に縁のない自分の日常の中で、あからさまに成果が目に見える作業というのは見ているだけで気持ちの良いものです。
<竹柵づくり>
竹林整備の締めくくりは、自分たちで整備した竹林のまわりの竹柵づくりです。やっぱり、ここでは何でも竹で作るんですね。
<竹筒の炊き込みご飯>
生徒さんたちが竹林整備で汗を流している間に、切り出したばかりの生竹を飯盒にして炊き込みご飯をつくって下さいました。竹筒から香ばしい匂いが漂い、しばし焚き火の前に釘付けです。
<竹筒の炊き込みご飯はめちゃめちゃうまい!!!>
2時間たっぷり竹林整備を頑張った後は、待ちに待ったお昼ご飯。竹の器に炊き込みご飯をドカッとよそってもらい頬張ると、あちこちから「うめー!!」、「銀杏うめー!」、「俺、銀杏ないっ!!」、「おかわりあるの?!」などと大騒ぎでした。
風と土の会の竹林体験は竹林整備だけではありません。お昼ごはんの後も竹馬遊びや竹細工教室、焼き芋づくりなど、盛りだくさんの活動メニューで、参加した東長良中学校の生徒さんたちは、大いに汗を流し、大いに食べ、大いに学び楽しんだ1日だったと思います。
また、そんな生徒さんたちと一緒になって、心から楽しそうに活動を支える風と土の会の皆さんの笑顔が印象的でした。
「できる事を、できる時に、できる分だけ」をモットーに、会員自身が楽しむことを最大のミッションに掲げ活動する「ボランティア 風と土の会」。
ボランティアでありながら、サービスの質には誇りとこだわりをもって取り組まれる姿に、市民活動の理想の一つを見ました。
自然環境課 吉村