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森・川・海ひだみの流域サミットが開催されました


2010-02-05

ぎふネイチャーネットでもご案内していました「森・川・海ひだみの流域サミット」が
1月31日(日)岐阜市のじゅうろくプラザで開催されました。
当日は岐阜県内だけでなく、富山県、三重県、愛知県からも多くの参加がありました。5つの分科会に定員をこえる160人が参加、本会にも400人参加があり、熱気あふれる議論が行われました。
本会のようす

第1部に長良川文化会では、46名の参加者全員が長良川に対する想いを話し、参加者から上流部、中流部の現状が報告されました。
参加者の長良川に対する想い(主なもの)
・流域というものの見方を大切にして地域のあり方を問うていきたい
・歴史・文化を含め長良川のすばらしい環境を次世代に引きついでいきたい
・長良川近くで育ち身近な川です
・いつまでも清流が続いてほしい
・郷土、つながりの源
・白山、長良川の文化と自然を未来に残したい

上流の森林においては、林業関係者も間伐などの森林の整備の重要性は認識している。整備に係るお金もある。ただ、担い手がいない。林業が生業して成立しない。と報告があり、中流部の長良川からは、アユは成長しない。水質、水量も問題もある。これは、上流の森だけが原因ではなく、多くの原因があるのでは・・と報告がありました。

長良川分科会

活動の事例報告として、一昨年から長良川流域で活動している「長良川流域子ども協議会」の柴田代表から、長良川流域の子ども交流会の報告がありました。

そのあと、それらを支える仕組みとして、岐阜市や国土交通省から、行政、活動団体、市民が一緒に汗と知恵を絞る重要性やその仕組みの報告がありした。

短い時間ではありましたが、参加者の皆さんの合意事項として、「参加者の長良川に対する思いを未来につなげるために、自身の活動に励だけでなく、次の担い手も育てていこう。」「市民、NPO、行政も一緒に汗をかこう。」が共通の認識とて確認できたのでは、と思います。

第2部では、和歌山大学教授の中島敦司(なかしま あつし)さんと関市の小瀬鵜飼鵜匠の足立陽一郎(あだち よういちろう)さんをコメンテーターに迎え、各分科会の座長から意見交換会の報告を行い、環境保全活動の継続の重要性や、子どもたちを指導する人材の育成などを訴えました。
 続いて、5人の座長が古田知事に「流域を愛し、誇る多くの人々とともに守り育て、次世代へ継承することを誓います」との流域宣言文を手渡し、参加者から大きな拍手が送られる中、宣言が採択されました。
 最後に、桐蔭横浜大学特任教授の涌井雅之(わくい まさゆき)さんが「山は海の恋人、川は仲人」と題して講演し、「これからは環境革命の時代である」と自然との共生を訴え、岐阜県で海づくり大会が開かれることの意義を強調しました。
 流域宣言文を受け取った古田知事は「このサミットの成果を海づくり大会の成功につなげ、流域みんなで森、川、海づくりが一層推進されていくことを大いに期待しています」と述べました。

報告:森・川・海ひだみの流域連携協議会 幹事
    NPO法人 森と水辺の技術研究会 野村典博


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