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霜柱? シモバシラ?


2013-01-13

朝起きると、自動車の窓ガラスに白い霜が下りていたり、畑や花壇の土が霜柱で持ち上がっていたりします。霜柱を踏みつけると、サクサク音がしたり足跡がくっきりと残ったりするのが面白くて、子供の頃は霜柱を踏みつけてよく遊びました。畑の中に勝手に入ったりするので、農家のおじさんに良く叱られたのも良い思い出です。

そんな霜柱が出来るほど寒い朝、ちょっと珍しい物を見に行って来ました。

枯れ草の茂みですが、根元付近にふわふわとした綿菓子のような物があるのが判りますか?

シモバシラ シソ科シモバシラ属 Keiskea japonica Miq.
属名は、日本の植物学者 伊藤圭介博士にちなみ、種小名は日本にちなんだ、日本と非常に縁が深い名前です。
このシモバシラは多年草で、地下の根茎が生きており水分を吸収して、枯れた地上部にどんどん送っているのです。地上部は枯れていますが毛細管現象で水分を上に送っているのですが、寒気に当たりその水分が凍結して吹き出しているのです。

息を吹きかけると溶けてしまうほどに、非常に繊細で脆い自然の芸術です。もし見かけることがあれば、そっと覗いてあげてください。

記事:森と水辺の技術研究会 水崎


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